大阪YMCAでは使命にも謳われるように世界の人々と力を合わせ、地球規模の様々な諸課題に取り組んでいます。とりわけ、アジア・太平洋地域にあるソウルYMCA、メトロポリタンYMCAシンガポール、台北YMCA、香港中華YMCA、ホノルルYMCAとは強い協力関係にあり、年に一度、それらのYMCAが一堂に会し、各Y運営状況の共有と事業協力を目的とした6YMCA協議会が開催されています。
第17回目となる今回は4月7日~11日の日程で、メトロポリタンYMCAシンガポールで開催されました。テーマは 〝Renewing YMCA(YMCAの革新)〟 が取り上げられ、北米YMCAによる 〝New Branding(ブランド戦略)〟について学び、YMCAが捉えるYMCA像と地域社会が捉えるYMCA像とのギャップをいかに埋めるかに主眼が置かれ、協議が持たれました。また、東日本大震災の発生から間もない時期であったこともあり、開催中は各国の参加者から日本のYMCAや被災した方々に対し、多くの励ましと祈りの言葉が寄せられました。
香港中華YMCA
共に祈りましょう。
哀れみ深き主なる神様、地震によって被害を受け、苦しみの中にある日本に目を向けてください。あなたの救いがありますように。多くの人々がこの災害で命、家を失いました。 神様の恩寵とご加護がありますように。原発からの放射能に汚染されないようにあなたの慈愛で人々の命をお守りください。あなたの御手により、世界の他の原発も穏やかでありますように。
人類が新しく生まれ変わるために、主を仰ぎ、恩寵とご加護を願いつつ、心を一つにして祈りましょう。
台北YMCA
台北YMCAを代表して東北地方において甚大な被害をもたらした地震と津波によって被災された方々に心より哀悼の意を表します。 愛する人を失われた方々にお悔やみ申し上げます。生存しておられる方には癒しが、復興支援に当たられている方々には力が与えられますように。
私たちが一日も早い復興を祈り、私たちの心は、いつもあなたたちと共にあるということをお覚えください。
ソウルYMCA
深い悲しみを抱えていらっしゃる方々に対し、何と慰めの言葉をかけてよいのか思い浮かびません。今はただ、生きていることを感じる他ないと思いますが、すべての方がこの悲しみに打ち勝ち、再建へと導かれますことを望んでおります。神様の恩寵が皆様とご家族の上にありますように。
メトロポリタンYMCAシンガポール
私たちは3月11日に起こった大災害によって多くのものを失い、また、復興を目指す日本の方々と共にいます。地震とその後にもたらされた津波の恐ろしさ、そして未だに続いている原発への不安は言葉になりません。私たちは生存者や救援者の静かな勇気を目にしてきました。私たちの力は、助けの手を差し伸べるにはあまりにも微力です。大阪YMCAの兄弟姉妹と共に祈ることしかできません。困難な時にあって神様のご加護と心の救いがありますように。
ホノルルYMCA
ハワイの人々は日本の家族に特別な親近感を持っています。私たちは海の向こうにいる私たちの兄弟姉妹に祈りと愛を送ります。
2011年3月11日午後、日本の宮城県でマグニチュード9.0級の大規模な地震による津波、原発爆発、放射線の放出などの災害映像がニュースと共に全世界に流れ、その無残な映像が全世界を震撼させました。 世界各国の政府や民間団体では積極的に救済や募金、物質の調達などを行い、分け隔て無い全世界国民の互いの助け合い精神を発揮しました。 1999年台湾で921地震が発生した際、日本全国のYMCAが合わせて合計台湾ドルで五百万元を募金して下さり、更に復興復旧作業のために力を貸して下さいました。 今回は日本が9.0級という大地震と津波に遭われ「人が飢えていれば己も飢える、人が溺れているなら己も溺れる」という精神からこの会でも一日も早く復旧作業ができるように募金活動を行いました。3月中旬から4月7日までの半月で、本会のメンバー及び社会の国民の協力で合計265,052元を集めることができました。台湾YMCA同盟を通して日本YMCA同盟にお渡しし、この思いが日本全国に届き、日本国民が一日も早く立ち上がるように心からお祈り致します。
(台南YMCA機関紙「台南青年2011年4月号」より)