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復興支援活動報告

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六甲山親子キャンプ報告 ~仙台からの手紙~

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 いちご  東日本大震災から1年が経ちました。

大阪YMCAは2011年8月に被災者支援プログラムとして、発達障害の子どもたちとそのご家族を六甲山親子キャンプに招待しました。

 

   慣れない避難所生活や、震災後に一変した生活環境に人一倍ストレスを感じていた参加者の方々も、六甲山の自然の中で家族と一緒にのびのび活動したことで、次第に笑顔あふれるキャンプとなりました。 震災後の環境の変化等で精神的な負担も大きかった保護者の方々とは、武庫川女子大学大学院 心理・社会福祉学科準教授の倉石哲也先生をアドバイザーに招いて、グリーフケアの時間を持っていただき、両腕いっぱいに抱えた不安をみんなで共有しました。

 

 プログラム終了後も、お仕事で大阪に出張に来られた際にご来訪され、現在の厳しい状況やその中でもあの時のキャンプが心の支えになっている、というお話をしに来てくださったお父様もいらっしゃいました。お父様は、「ここで話しただけで、カウンセリングを受けたみたいに癒されました。今度は家族で大阪に来ます。」と仰ってくださいました。

 

 また、いちご農家の方は、いちご畑も全て津波で駄目になり、家も全壊されましたが、一から尽力され、この一年もたたない間にいちごを育て、出荷することができたそうです。 先日その方から、きれいに色づいたピカピカのいちごが届きました。 さわやかな甘さのおいしいいちごでした。 終わってからもこうして繋がることができる、心に残るあたたかいキャンプでした。

 

来年度も行う予定です。

 

 

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ユースボランティアキャラバンの報告

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東日本大震災復興支援活動の一環として、2011年8月30日(火)~9月16日(金)の期間で大阪YMCAに属するユースボランティアが被災地に赴き、ボランティア活動を行っています。
盛岡YMCAの機関紙に、東YMCAから参加したリーダーの所感が掲載されました。

 

↓クリックするとPDFファイルで開きます。

盛岡YMCA
 

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聴覚障がい青少年キャンプ(HHキャンプ)

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8月13日~15日(2泊3日)の日程で六甲山YMCAにて聴覚障がい青少年キャンプ(HHキャンプ)を実施しました。
 1975年に香港で第1回目のHHキャンプが開催されて以来、33回の歴史を誇る国際キャンプで、海外からの参加者を含まないHHキャンプは今回が初めてとなりました。 今回は近隣からの参加者5名の他、東日本大震災の被災地である宮城県仙台市からの参加者2名を交え、総勢7名の仲間が集いました。
 オリエンテーリングや様々な「グループワーク」ゲーム、野外料理、クラフト、また夜にはキャンプファイヤーと短期間ながら盛り沢山のプログラムを通して一つの家族となり、最終日には来夏、香港・マカオで開催される国際キャンプでの再会を誓いました。 当キャンプの実施にあたり、ご支援をいただいた三菱商事株式会社様、また、指導者養成にご協力いただいた大阪ワイズメンズクラブの皆様には心より感謝申し上げます。

 

参加者の声

初めての大阪YMCA聴覚障がい青少年キャンプに参加して、少し手話が出来ないので「どんな人に逢って私の手話は通じるかな」とすごく不安でした。でも、みんなに逢ったらすごく良い人達で優しい人達でした。私の手話がみんなに通じてよかったです。大阪YMCA聴覚障がい青少年キャンプで1番楽しかったことは、いっぱいあるけど私の中ではキャンプファイヤーがすごく楽しかったです。みんなとふれあいながら私にとって忘れられない夏の思い出です。自分の目標は、みんなと楽しく笑うことなので目標は達成したと思っています。初めての大阪YMCA聴覚障がい青少年キャンプ3日間は最高の夏休みの思い出でした。あっという間でみんなと別れるのはさびしいけど来年はみんなと逢えるのを楽しみにしています。来年は国際キャンプに行くのでコミュニケーションが難しいけど来年に向けて外国語や手話を勉強したいと思います。大阪YMCAのみんなありがとう。大スキです!  


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東日本大震災被災地支援活動の報告会~私たちができることを考える~

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5月30日(月)18:00~19:30に、YMCA学院高等学校(通信制高校)で「東日本大震災 被災地支援活動の報告会~私たちができることを考える~」を行いました。 高校の生徒を対象とした報告会ですが、保護者や一般の方にも公開し、当日は、生徒・教職員をはじめ、保護者や卒業生、他校の教員の方等、約40名の参加がありました。

 

大阪YMCAは、4月より日本YMCA同盟を通して、仙台YMCAが運営する災害支援ボランティアセンターでの、被災地のニーズの聞き取り、物資の運搬・配給等の被災地への直接支援活動の援助、および地元の社会福祉協議会と連携して、被災者と一般ボランティアとのコーディネイトを支援することを目的として、大阪YMCAのボランティアメンバーやスタッフを現地に派遣してきました。 この報告会では、ボランティアコーディネーターとして現地に赴いた石橋英樹さん(大阪YMCA学院日本語学科職員)と福山武志さん(YMCA学院高等学校事務長)、また、個人で一般ボランティアとして被災地に行かれた池本真さん(元大阪YMCA職員)にお話していただき、現地の映像も交えながら、被災者の現状や支援活動、現地のボランティアについて詳しく聞くことができました。

 

生徒の感想には「まだまだ支援が必要なんだなと思いました。」「みんななんとか何かで癒されてほしい。」と言う声がありました。これからも長期にわたって継続的な支援が必要だということを覚えつつ、一日も早い被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。 なお、当日は会場で大阪YMCAが行っている第二期東日本大震災支援募金のお願いをしました。募金されたお金は、日本YMCA同盟を通して被災地での支援にあてられます。

 

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4月18日~24日の期間で参加した石橋英樹スタッフの報告

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 仙台市宮城野区に設置されているボランティアセンターには、毎日100~200名程度のボランティアが集まります。そのほとんどは仙台市周辺から集まった学生や主婦などの一般の方ですが、中には県外からやってきてテント生活を送りながら毎日被災地に向かっている方もいます。そんなボランティアの活動内容は、地震・津波による被害を受けた一般家庭から依頼を受けて、瓦礫の片付けや泥だしです。未だ重機が入れるほど道路が復旧していない地域にセンターが配車する車で乗り込み、敷地内にある泥や瓦礫を片付け、家の中から使えなくなった家財道具や畳などを運び出す作業をします。全ての作業が人手で行われるため、一軒の作業を終えるのに数日間かかる依頼もあり、毎日の作業を終えたボランティアは文字通りドロドロになってセンターに戻ってきます。  この被災地域からの依頼とボランティアとを結びつけているのがボランティアセンターです。センター所在地である宮城野区の社会福祉協議会の方を中心として、全国から応援に来ている各地の社会福祉協議会の方々、また、ボランティアとして継続的に関わっている地元の方々がその運営を担っています。仙台YMCAも仙台市との協働で宮城野区と若林区でのボランティアセンターの設立、運営に関わっており、日本YMCA同盟を通して仙台に派遣されているスタッフ・会員の皆さんもセンターの運営スタッフとして活動しています。

 

 私はその宮城野区ボランティアセンターの運営スタッフとして、ボランティアを現場に送り出すためのボランティア支援班で、送り出しや出迎えのための配車をアレンジしたり、スコップや一輪車といった作業用の道具を貸し出す担当をしてきました。

 

 私が支援班にいる間に進めたもう一つの役割は現地化です。いくらYMCAのスタッフがボランティアとの関係づくりなどに長けているとはいえ、所詮は短期間で交代せざるを得ない要員です。ノウハウの積み重ねや土地勘が重要な作業は、できるだけ現地のボランティアに引き継いできました。 短い期間だったので過渡期状態のままでの離任となりましたが、ある程度の枠組みを作れたと評価しています。地域社会からたくさん集まるボランティアさんに比べ、センターの運営スタッフは常に人手不足の状態です。今回の派遣で得た現地とのチャンネルを生かして、今後も中・長期的に継続されるであろうボランティアセンターの運営を見守っていきたいと思います。 

 

(石橋英樹・上町日本語学校スタッフ)


復興支援

 YMCAでは、「盛岡YMCA宮古ボランティアセンター」を中心とした活動も行っています。盛岡YMCA宮古ボランティアセンターには、3月22日から1週間~2週間の単位で継続的に盛岡、横浜、北海道の各YMCAや日本YMCA同盟などからディレクターとボランティアの派遣がなされています。今後は盛岡YMCA宮古ボランティアセンターを運営しつつ、点と点を徐々に結んでいく活動と宮古教会を中心とした活動が予定されています。

 

(宮古、釜石などの教会ネットワークとも協働)


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コーディネーターとして参加した福山スタッフの報告

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仙台市内の状況としては、ほとんど正常化し、被災前の日常と変わりなく過ごすことができる状態となっております。被災地に近い地域に優先して必要な物資を回しており、市内のコンビニはまだ品揃えがさびしい状況ですが、物を選ばなければ食糧にしろ、飲み物にしろ、それなりのものをそろえることもできます。飲食店はほとんど通常通りの営業を始めていて、不自由ない状況といえます。

 

 それと引き換え、一歩海岸部の被災地へ行くと、まだまだ支援が必要な状況が続き、避難所間での格差が出てきています。また、外部より被災地の状況を見学に来る方々が増えているようで、その渋滞のため瓦礫を運搬するダンプの動きがとれないような状況もあります。そのために緊急車両の許可書を掲示している車以外の通行を厳しく制限するようになりました。

 

 仙台YMCAの状況としては、仙台市社会福祉協議会との協働の下、仙台YMCA内にボランティア支援センターを立ち上げ、ボランティア受け入れのための部屋の提供、及び支援のためのコーディネイトを行っていますが、新年度の通常業務も同時並行で行わなければならず、スタッフが疲弊している状況です。物的な支援はとりあえず一段落していますが、ボランティア支援センター業務をアレンジする人的な支援が継続して必要です。

 

(2011年4月10日 現在)

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