私は幼少時代をYMCAの幼稚園で過ごしました。その時の楽しい思い出や先生方の笑顔が忘れられず、大学では児童教育を学び、教育実習で再びYMCAの幼稚園を訪れました。改めてその教育方法を目の当たりにすると、一人ひとりを大切にするYMCAならではの「キリスト教保育」や、仲間と連携して行う「チーム保育」といった素晴らしい要素がたくさんあり、「ここで子どもたちとかかわりたい」と、入職を決意しました。
しかし当時の私は、人前に立って話すことが苦手でした。１年間の副担任の経験を経て、2年目にクラス担任を任されたのですが、子どもたちの前で上手く話すことができず、「私はこの仕事に向いていないのかも…」と落ち込むことが多々ありました。そんな私に、園長先生がもう一度副担任からやり直すことを提案してくださいました。この2度目の副担任の経験が、私を大きく成長させてくれたと言っても過言ではありません。担任である先輩教諭の姿を見て学び直し、子どもたちの楽しそうな笑顔を見て、子どもの成長を間近で感じられる“喜び”と、その成長に自分が深くかかわっているという“やりがい”を見つけることができました。この発見が、自分の自信にもつながったのです。
このようにYMCAでは、子どもたちだけでなく私たち職員の個性も大切にし、成長をサポートしてくれる場所です。私の次の目標は、違う学年のクラスを担当し、その子どもたちに合った教育・保育を考えていくことです。ＹＭＣＡで新たに見つけた目標に向かって、子どもたちと共に成長していきたいと思います。
